大きな社会の変化も、
新しい当たり前となり、
毎日のリズムが戻ってきています。
されど、今までと同じようで異なる今に、
両の足で立って、大切な基本を見つめ直す。
しゃんと根を張って、
これからの基礎を積み上げていく。
ちょっと縮こまった身体には、
息を吸い込み、空気を巡らせて。
希望を胸に、前を見て。
キホンのキ。
キソのキ。
キボウのキ。
それぞれの “キ” をじっくり育みながら、
まじめに、明るく、次の1年に取り組んで参ります。
4年目のステッチも、
どうぞよろしくお願いします。
社会の大きな変化に立ち会っている今。
暗がりを一歩一歩、
たいまつを灯して進むように。
それでも、叶えたいこと。
それでも、会いたい人。
それでも、見たい景色。
それでも、守りたいもの。
胸の中に散らばる、
たくさんの「それでも」を抱きしめて。
この出来事があってよかったと、
笑い集える日を願って、
心身を働かせて参ります。
3年目のステッチも、
どうぞよろしくお願いします。
ステッチは、2年目を迎えました。 あたらしい1年のテーマは、「つくる」です。
目の前の出来事や物事に、まずは受け身をとれるようになった今。 今度はそれらに、どんな想いと眼差しを持って向き合っていくのか。 どんな方法や道筋を選んで、共に歩んでいくのか。 その姿勢の原型をつくる時期だと感じています。
そして、自分たちの物事を、自分たちでつくる。 心と手と時間を注いで、すこやかに大きくしていく。 今後のライフワークとなっていくであろう活動の、 始まりの1年にする予定です。
こうありたいという姿。 社会や人々との関わり方。 想いを共にし、歩んでいく仲間。 そんな法「人」としてのわたしをつくる脊髄のようなものを、 丁寧に積み上げて、「つくる」1年にします。
黙々と、ひとつひとつ。 されど中身はぐつぐつと、芯まで熱く。
2年目のステッチも、どうぞよろしくお願いします。
ステッチの渡邊貴志(わたなべたかし)と申します。 僕たちステッチは、アーティストプロモーションを行う会社です。 この会社のスタートにあたって、あれやこれやの想いを綴らせていただきました。 少々長くなりますが、どうぞお付き合いください。
そもそも今、「プロモーション」って言葉は、嫌われものかもしれない。 つーかむしろ、ちょっとダサい。なにをかくそう、僕自身ずっと苦手だった。
毎日どこでなにをしていても、好もうが好むまいが、 常にマーケティング的な干渉を受けている時代。 あんまりにもマーケティングづらした物事に囲まれている現状に、 僕たちはもう、うんざりしていないか。 そこに登場人物として現れる「プロモーション」って言葉は、 なにかをグイッと押し付けられるような、ネガティブな雰囲気を纏っている。
でも、この「プロモーション」という行為は、 ひろく言えば、「だれかになにかをすすめる」ってことは、 元々嫌われものなのだろうか。 そんなことは、まったくないはずだ。
だっていつだって、あきれるくらいに音楽狂いの友人が教えてくれる 「この曲、まじヤバイっすよ」は、ほんとうにヤバイことが多い。 (たまに理解できないこともあるけど)
尊敬する大先輩からもらったアドバイス、 「あの人に会ってみれば?」「あの本は読んだほうがいい」や、 「今これがおもしろくてさ」なんて好奇心の共有には、 いつも大きな示唆をもらう。
ずっと歳の離れた少年少女に、 「今なにが好きなの?」と尋ねたとき、 彼らから溢れる現在進行形の「夢中」には、 たとえその対象が理解できなかったとしても圧倒されるし、 嬉々とした表情に眩しさを覚える。
個人の固有の想いによって生まれる、 純度の高い「好き」や「夢中」や「オススメ」の伝搬。 そんな体温を伴うやり取りに出逢えたとき、 僕たちはそのおすそ分けをもらったようにうれしくなる。
ただ、どうしてそれが、ビジネスって場面になると、 いきなり別物になってしまうのだろう。 そして、別物で当然とされてしまうのだろう。 「だれかになにかをすすめる」行為と、「プロモーション」ってのは、 本来的には、親子のような関係のはずなのに。
なんて綴りつつも、みんなきっともう、分かってる。 それは、ビジネスやマーケティングありきではじまる 「プロモーション」には、個人の固有の想いなんて、 関係なくなってしまうことがほとんどだからだ。
会社の方針だから、上司の指示だから、 クライアントの依頼だから・・・。 べつに自分にとって好きでもなんでもないけれど、 「仕事だからしょうがない」と黙殺して、 平気な顔をしてやり取りされている物事。 今の世の中、そんな場面がいかに多いことだろうか。
僕たちが四六時中接触してくる 「プロモーション然としたもの」にうんざりしてるのも、 それを日夜「運用」している担当者たちが空虚や迷いを覚えはじめているのも、 どちらも突き詰めると、おなじ疑問にたどり着くんじゃないか。
それは、「これ、だれが好きでやってることなんだっけ?」という、 いちばんはじめのスタート地点にあったはずの、シンプルな問いだ。 今きっと、少なくない数の人々が、 「そもそも、なんでこんなことやってるんだっけ?」と、 胸に手を当て、問い直す時間を必要としているように思う。
だから、僕たちステッチは、こう考える。 もう一度、「たったひとりの想い」からはじめよう。
それは「好き」とか「惚れた」とか「夢中」とか、 年齢を重ねれば重ねるほど、ビジネスの場面であればあるほど、 なぜだか拠り所にするのが難しくなってしまう、 少年のような想いと向き合うことなのかもしれない。 でも、今の時代だからこそ、そんな少年のような想いを胸に、 「ロマン」を出発地点に、自ら選んだ道を歩こう。
だれに頼まれたわけでもなく、強制されたわけでもなく、 「心から惚れ込んだヒト・モノ・コト」、 つまり「自分にとってのアーティスト」を、 「ほんとうにいいんですよ」って熱っぽく語りながら、 そこにある「ロマン」を、となりのだれかに伝えていく。 伝わるための方法を考えて、実行していく。
その「ロマン」が伝搬していく中で、 アーティストと作品が、より一層輝きだす。 輝きにふれて、自分自身がそうであったように、 心ゆれる人々の輪が大きくなっていく。 その結果、社会が、「ほんとうにいいんですよ」って言いだす。 そして、その「ほんとうにいいんですよ」を起点に、 アーティストをめぐる経済が生まれていく。
ロマンと、社会と、経済。 この3つの循環を生み出す行為を、 自分たちにとっての「プロモーション」と再定義し、 アーティストと共に取り組んでいく。 これが、僕たちの仕事だ。
その道のりは、「そんなに簡単じゃないよ」 「世の中そんなに甘くないよ」と、 揶揄されるような荒野なのかもしれない。 シリアスなビジネスの場面になるほど、 「そんなの綺麗事だ」と、「ロマンチストだな」と、 理想主義者として笑われることもあるかもしれない。
たしかに、簡単じゃないし、甘くない。 達成できなかったらただの綺麗事で、理想主義者の戯言だ。 でも、そんなことは、とうのとうに分かっている。 分かっているうえで、挑戦して、証明したい。
心ゆさぶられる「アーティスト」と、 そこにある「ロマン」と共に歩きだす。 その歩みを夢想で終わらせず、社会という「現実」の中で、 感動による価値と経済にまで繋げていく。
つまりそれは、「ロマンと、リアリズム」という、 対極とされるふたつを「ステッチ」して、実現させること。
Stitching Together Idealism and Realism. ぼくに、あなたに、となりのだれかに。 その先の世界に、「ロマンと、リアリズム」を。
ステッチを、どうぞよろしくお願いします。